NIST sUAV-STM 認定事業

これまでの研究開発プロジェクト (Past Research Project)

国際レスキューシステム研究機構は、レスキューシステムに関する研究開発プロジェクトを受託し、産官学民のネットワークを活かしながら研究開発活動を進めています

2017年ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト(NEDO)
本プロジェクトの「ロボット・ドローンに関する国際標準化の推進」において、標準化を推進する国際機関や諸外国の団体等の動向を把握し、国際的に連携しながら検討と開発を進め、それらの成果を国際標準化に繋けるための活動 を実施します。
2016~2017年ロボット国際競技大会 災害分野競技に係る検討業務(NEDO)
2016年ロボットの国際競技大会の競技種目の具体化に関する調査業務(NEDO)
2014~2018年JST 革新的研究開発推進プログラム「タフ・ロボティクス・チャレンジ」(ImPACT)
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)とは、実現すれば産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的研究開発を推進することを目的として創設された、(独)科学技術振興機構機構(JST)のプログラムです。未知で状況が刻一刻と変化する屋外の極限災害環境でも、タフでへこたれず、しっかり仕事をする遠隔自律ロボットを実現することを目的とした、「タフ・ロボティクス・チャレンジ」において、IRSは、研究開発課題として「フィールド性能評価試験、実証実験に関する研究」を担当します。
2014~2015年NEDO 環境・医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト/ロボット分野の国際研究開発・実証事業/性能評価手法の開発(タスク開発)
我が国のロボット技術を核とするロボットシステムの開発、実証を海外と協力して行うことにより、我が国のロボットシステムの普及や国際的な地歩の確立等を目指し、また、国内外における災害対応ロボットの安全性に関する基準、適合性評価体制の整備等を目指す取り組みと連携を図ることにより、我が国のロボットシステムに係わる産業競争力の強化に資することも目指す、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト。IRSでは、性能評価手法の開発(タスク開発)を担当し、DRC(DARPAロボティクスチャレンジ)タスクの開発について、将来的な災害対応ロボットの性能評価にも資するよう米国(DOD,DARPA等)と共同で行います。また、JVRC(日本版バーチャルロボティクスチャレンジ)で利用するタスクも開発します。
2013~2014年資源エネルギー庁 発電用原子炉等廃炉・安全技術基盤整備事業
災害等で作業員の立ち入りが困難となった配管等が入り組んだ電波の届かない空間において、遠隔操作により構造物内の状況を調査することが可能となる危機の遠隔基盤技術の開発ならびに国内外の将来の原子力施設の廃止措置や安全基盤の強化等にも広く役立つ知見・技術を得ることを目的とした、資源エネルギー庁のプロジェクト。
2013年特殊環境用ロボット等の標準化、国際連携の推進等に関する調査
我が国の特殊環境用ロボットの産業化、市場化を図る観点から、適宜、海外の関係機関とも十分に連携しつつ、所用の情報収集及び分析による事実関係の洗い出しを行い、その性能、安全性等の基準や評価方法に関する標準化提案や、特殊環境用ロボットを広く国内外に配備し、運用側と開発側が密に連携をしながら、特殊環境用ロボットに高付加価値を付与し、海外競合ロボットとの差別化を図るための将来の技術開発プロジェクトの企画立案等を行うことを目的として実施した、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト。 研究成果報告書
2013~2015年日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
人文・社会科学から自然科学までの全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究資金」であり、ピア・レビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)による審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行う、科学研究費助成事業。国際レスキューシステム研究機構は、現在、「災害探査活動支援用モバイルロボット郡の半自律化とインターネット遠隔制御」のテーマで研究開発を行っています。
2012年NEDO 特殊環境用ロボットの標準化・安全規格化と競争力の強化等に関する検討
特殊環境用ロボットの標準化や安全規格の策定に向けた情報収集や分析の実施に加え、保守管理や運用体制などに関する課題を抽出することで同分野の国際的な競争力の強化につなげる目的とした、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト。国際レスキューシステム研究機構は、「我が国が取り組むべき中長期的課題の明確化」のテーマで調査を行いました。 研究成果報告書(PDF)
2011~2012年JST 国際緊急共同研究・調査支援プログラム(J-RAPID)
J-RAPIDは、我が国あるいは国際的に重要性を持つ緊急対応が必要な事象に対し、海外の研究資金配分機関(FA)や研究機関と協働して行われる、JSTの国際共同研究・調査プログラムです。
国際レスキューシステム研究機構は、テキサスA&M大学(アメリカ)と「津波被害地域での復旧復興に関するロボット技術研究と調査活動」(2011年度)、デンバー大学(アメリカ)と「移動マニピュレーションロボットCRAWLERと能動スコープカメラによる被災瓦礫内探索に関する共同研究」(2011~2012年度)を行いました。
2009~2011年JST 戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-米国研究交流」
「安全・安心な社会を実現するための科学技術」分野に関するもので、自然災害、犯罪、テロ、感染症、社会の脆弱性等に対処するための科学技術の分野で、アメリカと研究協力を行うJSTの事業。
国際レスキューシステム研究機構は、「ロボティクス」分野において、「災害対応ロボティクス分野における日米国際研究交流」のテーマで、研究協力を行いました。2011年度末に東日本大震災が発生した際、本研究を通じて得られた知見や研究協力体制が、災害現場へのロボットの迅速な投入に寄与しました。
▶事後評価報告書
2006~2011年総務省消防庁 消防防災科学技術研究推進制度
安全・安心に暮らせる社会の実現を目指し、消防防災科学技術の振興を図るために、総務省消防庁が実施する研究推進制度。国際レスキューシステム研究機構は、現在、「能動スコープカメラの実用化のための改良開発と実地試験」のテーマで研究開発を行いました。
◆これまでの研究テーマと研究成果報告 「震災時等に建築物等の倒壊現場のガレキ下(地下約5m)に埋まった生存者の有無およびその位置を迅速に特定するための手法の開発」
「水圧・空気圧駆動の先端的探索機材群の開発」
2006~2011年戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト
先端的なロボットシステムと要素技術の開発を推進する、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト。国際レスキューシステム研究機構は、Ⅲ特殊環境用ロボット分野の「被災構造物内移動RTシステム」において、プラント事故、NBCテロ、ガス漏れ等の災害現場を想定し、人間が入るには危険な現場で迅速に情報を収集するための複数移動体RTシステムの研究開発を行いました。
開発したロボットの1つである「Quince」は、開発期間終了後、福島第一原子力発電所の原発建屋内での調査・モニタリングに実際に使用されました。
2007~2009年次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト
機能の高度化に必要な知能化技術の開発の推進と、自立的な次世代ロボットの要素技術を確立を目的とした、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト。国際レスキューシステム研究機構は、移動知能(社会・生活分野)の開発のうち、「自律と操縦が融合したインテリジェント立ち乗り電動モビリティシステム」の研究開発を行いました。
2006~2007年経済産業省 地域新生コンソーシアム研究開発事業
新産業・新事業を創出し、地域経済の活性化を図るため、大学等の技術シーズや知見を活用した地域における産学官の強固な共同研究体制(地域新生コンソーシアム)の下で、実用化に向けた高度な研究開発を実施することを目的とした、経済産業省の地域技術開発事業。国際レスキューシステム研究機構神戸ラボラトリーは、その中の「RT応用メッシュネットセンサによるユビキタス防災・防犯システム(近畿経済産業局)」において、プロジェクト全体のとりまとめを行いました。
2002~2006年文部科学省 大都市大震災軽減化特別プロジェクト
「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」は、2002年に都市再生プログラムのひとつとして文部科学省により開始されました。阪神淡路大震災(1995)に代表される大都市地震災害における被害を飛躍的に減少させるための技術を開発することを目的とした、5年にわたる研究開発プロジェクトです。
国際レスキューシステム研究機構では、その中のひとつのサブプロジェクトである「Ⅲ 被災者救助等の災害対応戦略の最適化、4.レスキューロボット等次世代防災基盤技術の開発」において、大震災における緊急災害対応(人命救助など)のための人体検索・情報収集・配信等を支援することを目的とした、ロボット・インテリジェントセンサ・ユビキタス端末・ヒューマンインタフェース等の研究開発を行いました。
たとえば、人が入るには危険な被災地の環境で、ロボット等の機器を導入・移動させながら、効率的に被災者の検索や情報収集を可能にするための技術の研究開発を進めました。これによって、倒壊建築物・地下街などでの検索・情報収集が可能になり、救助にあたる消防隊員などの二次災害を未然に防止することに役立てよう、というものです。
また、被災地の情報を収集、統合し、災害時の迅速な意思決定を支援するためのロボットやユビキタス端末、分散センサなどの技術の研究開発にも取り組みました。これは、災害情報をマッピングし、リアルタイムに情報を収集することによって、災害状況をモニタリングするのみならず、シミュレーションによる被害進展の予測精度を高め、緊急対応の行動の意思決定を支援するためのものです。
2005~2015年神戸RT(ロボットテクノロジー)構想推進事業
国際レスキューシステム研究機構は、神戸市が推進する「神戸RT構想」において、レスキューロボット等の研究開発を進めるとともに、以下の業務を行っています。
    • ・神戸RTビジネスプラットフォームの運営
       新たなRTビジネス創出等を目的とした「神戸RTビジネスプラットフォーム」の企画運営等

    • ・神戸ロボット工房におけるものづくり人材育成事業
       ロボット展示室の運営や「神戸こどもロボットクラブ」「ロボットミニ講座」等の企画・運営等

    • ・神戸RT製品共同開発機構の運営
       神戸市内中小製造業とロボット技術を活用した製品開発に取り組む大手企業等との共同開発の後押し

  • (1)全体のコーディネート
  •     
  • (2)共同開発の推進(生活支援・サービスロボット分野)
  •     
  • (3)共同開発の推進(産業分野)
「人口減少社会×ものづくり技術」 イノベーション創造事業
神戸市内中小企業のロボット技術をはじめとした優れたものづくり技術を活用して、神戸市が直面する少子高齢化・人口減少に伴う人手不足等の課題に直面する分野において、課題解決に資する機器の開発を推進するため、ニーズ調査から試作開発、製品化までの伴走コンサルティングを行う。
  • 1.ニーズ調査・分析、課題の検証、実現可能性の検討
  • 2.開発テーマの検討
  • 3.関係機関との連絡調整
  • 4.中小企業の技術支援
  • 5.試作開発の推進
  • 6.実証試験支援等
サービスロボット安全技術者認定講座
現在、将来的に人々の生活の中で活躍が期待されるサービスロボットの産業が立ち上がりつつあります。その一方で、安全の常識である国際安全規格を正しく理解し運用できる人材は国内では不足しており、安全技術者の育成はサービスロボット産業発展のための急務となっています。
国際レスキューシステム研究機構では2007年<より、NPO安全工学研究所と連携し、 1.サービスロボットに関する国際安全規格の概念を理解し、2.サービスロボットに関する技術を習得し、3.リスクアセスメントを実践する技術者として、 サービスロボット初級安全技術者の認定講座を開始しました。2008年度には第2段階として中級安全技術者の講習も開始。より充実した、継続性のある育成プログラムを展開しています。
▶第9回計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会において、当講座の育成プログラムに関する講演が優秀講演賞として表彰されました。
▶実施スケジュール⇒今後の予定は当面ございません
都市再生プロジェクト:大阪圏における生活支援ロボット産業拠点の形成

IRS-U(インターナショナル・レスキュー・システム・ユニット)

【ロボットテクノロジーを配備した「国際救助隊」を目指して】

近年、地震や台風、水害、雪害などの自然災害が頻繁に起こっています。また、原子力発電所の事故やテロ災害、列車脱線事故などの人為災害も後を絶ちません。これらの災害・事故現場に人が入って行ってレスキュー活動を行うことは、二次災害が発生する危険性があり、レスキュー隊員の安全性を最優先させなければなりません。
国際レスキューシステム研究機構(IRS)では、そのSearch and Rescueにおいて、人に代わって瓦礫内に閉じ込められている被災者の発見や災害現場の情報収集を行うためのレスキューロボット・システムの研究開発を進めています。そして、レスキューロボット・システムを実用化するためには、これら最先端の技術と全国の救助救急活動に関わる隊員の方々とが融合し一つのシステムとして構築する必要があると考えています。

しかし、現状のロボットシステムの多くは実践運用経験が乏しいのが実状です。IRSは消防関係者はじめ自治体などとともに、実証実験や訓練を重ねてきました。隊員からのロボットの性能や操作性、システムなどの評価を研究者にフィードバックし、災害現場での実用化を目指し、更なる開発を進めています。そして、2006年3月、IRSでは、ボランティアとして個人の意思で参加する消防・救助・救急隊員で編成されたレスキューチーム、「インターナショナル・レスキュー・システム・ユニット」(IRS-U)を発足しました。 世界有数の地震国であり、ロボット先進国でもある日本から、レスキューチームがロボットシステムを搭載して災害現場に行き、率先して瓦礫の中から被災者を救い出す――その実現のために、IRS-Uは活動を続けていきます。

IRS-Uの活動内容
(1)レスキューロボットの実証実験・評価への参加
(2)実災害を想定したレスキューロボット想定訓練の参加
(3)レスキューロボット・システムの勉強会と意見交換会
上記活動の企画・運営をIRSが行っています。

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