「第11回竸基弘賞授賞式」開催報告

「第十一回竸基弘賞授賞式及び記念講演」開催報告

国際レスキューシステム研究機構は、2016年1月13日(水)、21年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地、神戸市で「第十一回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。

今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が岡山大学大学院講師の亀川哲志(かめがわ てつし)氏、竸基弘賞技術業績賞が長岡技術科学大学専門職大学院の木村哲也(きむら てつや)氏です。

亀川氏は「ヘビ型ロボットの多様な移動形態に関する研究」、木村氏は「標準化活動を通じた災害対応ロボットの実用化推進」で顕著な功績が認められ受賞となりました。

また、今回は、長年のロボット工学ならびにレスキュー工学への多大な貢献とレスキューロボットの実用化に対しての功績を讃え、株式会社ハイボット取締役会長、東京工業大学名誉教授の広瀬茂男(ひろせ しげお)氏に特別賞学術技術貢献賞が授与されました。

(写真左:広瀬氏の表彰、右:左から、田所会長、亀川氏、広瀬氏、「大工大エンジュニア」韓氏・森田氏、「AFG」皆川氏(メンター)、木村氏、市村氏、松野副会長)

学術業績賞、技術業績賞受賞者には副賞10万円と表彰状、そして記念トロフィー(アート・グラス・クラブ制作)が、特別賞の受賞者には副賞の3万円と表彰状と記念盾が、それぞれ選考委員の先生方より授与されました。

また、学生等さらに若い世代を対象とした奨励賞(ロボカップジュニアIRS賞受賞者:「AFG」の工藤創生氏、碓氷武旺、小山秀太氏、レスキューロボットコンテスト奨励賞受賞者:大阪工業大学モノラボロボットプロジェクト「大工大エンジュニア」、レスキュー工学奨励賞受賞者:市村友哉氏(東北大学)の紹介と授与式もあわせて行われました。

続いて、特別賞学術技術貢献賞受賞者による記念講演、学術業績賞・技術業績賞受賞者によるそれぞれの授賞テーマについての記念講演が行われました。

(写真左:亀川氏の講演、写真右:木村氏の講演)

レスキューロボット・システムの研究開発においてその実績が高く評価された亀川氏、木村氏、長年のロボット工学ならびにレスキュー工学への多大な貢献とレスキューロボットの実用化に対しての功績が顕著であった広瀬氏、また、未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、会場からは温かな拍手が贈られました。