「第6回竸基弘賞授賞式」開催報告

「第六回竸基弘賞授賞式及び記念講演」開催報告

国際レスキューシステム研究機構は、2011年1月14日(金)、16年前の阪神淡路大震災で大きな被害を受けた地、神戸市長田区で、「第六回竸基弘賞授賞式」を執り行いました。

今回の受賞者は、竸基弘賞学術業績賞が京都大学大学院講師の中西弘明(なかにし・ひろあき)氏、竸基弘賞技術業績賞が千葉工業大学准教授の青木岳史(あおき・たけし)氏です。

中西氏は「自律型無人ヘリコプタの開発とその防災・災害活動に関する研究」で、青木氏は「組合せ可能なユニット型空圧ピラーの開発」で、それぞれ顕著な功績が認められ受賞となりました。

また、今回は特別賞として、レスキューロボットの標準化テスト手法の研究開発によって、国際的なレスキューロボットシステムの技術レベル向上に貢献してきた、アメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology (NIST))のアダム・ジェイコフ氏に竸基弘賞技術貢献賞が授与されました。

(上写真 左から、田所会長、青木氏、中西氏、ジェイコフ氏、高森理事、松野副会長 右写真 受賞者の皆さん)

学術業績賞、技術業績賞の受賞者には、副賞の30万円と表彰状、そして記念トロフィー(アート・グラス・クラブ制作)が、特別賞の受賞者には副賞の10万円と記念盾が、それぞれ選考委員の先生方より授与されました。

また、学生等さらに若い世代を対象とした奨励賞(ロボカップジュニアIRS賞受賞者:山村衣織さん(博多女子中)、レスキューロボットコンテスト奨励賞受賞者:大阪電気通信大学「自由工房」、レスキュー工学奨励賞受賞者:川端玄太氏(北海道大))の紹介と授与式もあわせて行われました。

続いて、学術業績賞、技術業績賞受賞者による、それぞれの授賞テーマについての記念講演が行われました。

(左写真 中西氏の講演、右写真 青木氏の講演)

レスキューロボット・システムの研究開発においてその実績が高く評価された中西氏、青木氏、そしてレスキューロボットの国際的な標準化を目指し活動するジェイコフ氏、また、未来のレスキューロボット開発への貢献が期待される奨励賞受賞者に対し、会場からは温かな拍手が贈られました。