ジャパンオープン速報
ログファイル,災害状況マップ,シミュレータプログラム,各チームのエージェントのソースコードは近々公開されます.
計算機の中に地震災害のマップや分散シミュレータがあらかじめ作られています.そこでは,与えられた震度マップに従って,建物が倒壊し,街路が閉塞し,火災が発生・延焼し,交通麻痺が起きる,という総合的な都市災害空間が再現されます.
この仮想的な災害空間の中で,ソフトウェアとして作られた知能行動部隊(エージェント)が活動し,災害被害を最小限に抑えようと懸命に行動します.救助隊は倒壊した建物の中から被災者を救出し,消防隊は火災を消火,延焼を食い止め,警察隊は通りにくくなった道路を啓開して活動しやすくします.これらのエージェントが如何に適切な行動をとることができるか,すなわち如何に高い行動知能を持つか,が被害の大きさを決めるのです.
エージェントはそれぞれ,ロボットと同じように,「見る」「聞く」「対話する」といったセンシングの機能を持ち,自らの判断によって「動く」「話す」「救助する」「消火する」「道路啓開する」といった行動を行います.
この競技では,各参加者が救助隊5隊,消防隊10隊,警察隊10隊,救急隊統括センター1つ,消防署1つ,警察署1つのエージェントソフトウェアを開発し,500m四方の災害空間の中でその行動知能を競います.そして,より多くの被災者を救出し,被害規模を最小限に抑えることができたエージェント部隊が勝ちになります.
比較しやすいように2つのエージェント部隊が災害状況に同時にトライしますが,サッカーのように2つの部隊が同じ一つの災害空間の中で相互作用によって戦うのではなく,ゴルフや陸上競技のように独立に,互いに干渉しあうことなく同一状況下にチャレンジします.これは,災害被害を小さくするという目的は,サッカーとは違い,相手エージェント部隊の活動を阻止することには意味がなく,対戦形式はそういった非人道的な行動が勝利をもたらす可能性をなくすことができないからです.
知能と災害状況との相性がたまたま良かったために勝つという偶然性をなくすために,予選ではすべてのエージェント部隊が4種類の災害状況にトライし,その合計得点で決勝進出が決まります.決勝では,2種類の災害状況の合計得点で優勝が決定されます.
得点は,死者が少ないことを最優先し,そのほかに,燃えた面積が少ないこと,エージェントのHPが多く残っていること(活動効率が高い),によって決められます.
ジャパンオープンでは、現在公開中のバージョン0シミュレータをベースとして競技会を行います.公式ルール・評価方法はウェブページ上でアナウンスされています.
会場には1チームあたり次の計算機が用意されます.シミュレータ,エージェント,logViewerなどすべてのソフトがこの環境下で実行されなければなりません.
ジャパンオープンへの参加者は,競技会終了後エージェントのソースコードを公開することが義務づけられます.
各参加チームはパラメータなどを変えた2種類のエージェント部隊を用意します.ここでは,参加チームAのエージェント部隊No. 1をA1のように書くことにします.出場後は,一切のプログラムやパラメータなどの変更は認められません.
| 参加チーム名 | チームメンバー (所属) |
技術アピールポイント |
| Gemini-R | 太田正幸 (東工大,日本) |
予め何度もシミュレーションをし、コンピュータが自動的に学習した最も効率的な救助活動の順番,人員の配分を元にして、救助活動の戦略を立てる。 |
| YabAI | 森本武資 (電通大,日本) |
初参加ということで,とにかく動くものを目指しました.災害の分布に応じてエージェントの活動内容を切替えることにより,効果的な救助活動を目指しています.使用言語はJavaです. |
| NITRescue-R | 佐久嶋拓,伊藤暢浩,浅井義樹,江崎哲也 (名工大,日本) |
レスキューシミュレーションのような動的な環境では、複数のエージェントの協調が重要である。そこで本チームはエージェントの協調行動をエージェントのグループによる行動として定義し、動的にグループ化できるアルゴリズムを構築することで、動的な環境下での協調行動の実現を目指す。 |
| NITRescue-B | 江崎哲也,伊藤暢浩,佐久嶋拓,浅井義樹 (名工大,日本) |
レスキューシミュレーションのような動的な環境では、複数のエージェントの協調が重要である。そこで本チームはエージェントの協調行動をエージェントのグループによる行動として定義し、動的にグループ化できるアルゴリズムを構築することで、動的な環境下での協調行動の実現を目指す。NITRescue-Rとは異なる戦略を搭載予定。 |
| no-fear | 小田紀章 (豊橋技大,日本) |
人工知能による学習で、最適な救援活動を目指しています。 |
| ISI Rescue | 伊藤孝行,Milind Tambe, Ranjit Nair, Stacy
Marsella (南カリフォルニア大情報科学研究所,米国; 北陸先端大,日本) |
ISI Rescueのエージェントは,協調的かつ自律的な救助活動を行うことが可能である. |
| bachAv | P Ravi Prakash, Rahul D Vakil(国立情報技術研究所,インド) | ひみつ? |
予選では全エージェント部隊が4種類の災害状況にトライします.そこで最も高い合計得点を上げた2つのエージェント部隊が決勝に進みます.ただし,同じチームから2つの部隊が決勝に進出することはありません.決勝では2種類の災害状況にトライし,そこでの合計得点が高いエージェント部隊が優勝となります.
| 日(曜) | 競技開始時刻 | 競技出場の エージェント部隊 |
試行する 災害状況 |
| 28(土) 予選 |
11:00 | A1-B1 | I |
| 11:20 | C1-D1 | ||
| 11:40 | E1-F1 | ||
| 12:00 | A2-C2 | ||
| 12:20 | B2-E2 | ||
| 12:40 | D2-F2 | ||
| 15:00 | A1-D1 | II | |
| 15:20 | B1-F1 | ||
| 15:40 | C1-E1 | ||
| 16:00 | A2-E2 | ||
| 16:20 | B2-D2 | ||
| 16:40 | C2-F2 | ||
| 29(日) 予選 |
10:00 | A1-B1 | III |
| 10:20 | C1-D1 | ||
| 10:40 | E1-F1 | ||
| 11:00 | A2-C2 | ||
| 11:20 | B2-E2 | ||
| 11:40 | D2-F2 | ||
| 14:00 | A1-D1 | IV | |
| 14:20 | B1-F1 | ||
| 14:40 | C1-E1 | ||
| 15:00 | A2-E2 | ||
| 15:20 | B2-D2 | ||
| 15:40 | C2-F2 | ||
| 30(月) 決勝 |
10:30 | 得点1位- 得点2位 |
V |
| 10:45 | 得点2位- 得点1位 |
VI |
ロボフェスタ関西2001が7月に大阪で,ロボカップ世界大会2001がシアトルで開催されます.こちらへもご参加ください.